出産のタイムリミットは何歳まで?ライフもワークもあきらめない!

あなたの人生設計はできていますか?

出産には、タイムリミットがあるのをご存じですか?「いつか子どもを…」と漠然と思っていても、早いうちから計画的に考えておかなければ、仕事に熱中していて気がつけば35歳。なんてことになりかねません。

今日は、あなたのキャリアもライフも充実したものにするために、一緒に考えていきたいと思います。

女性活躍の陰で女性が引き換えにしてきたものとは

2016年4月に施行された女性活躍推進法の影響もあり、女性の就業率は7割近くまで大幅に増加しました。

女性が出産や育児で仕事を辞め、30歳代を中心に就業率が下がる女性のM字カーブ(年齢階級別労働力率)はフラット化し解消しつつあります。

これは、20歳代後半から30歳代の結婚・出産での離職が減り、日本女性の労働参加が進んできたことを示しています。

その一方で、女性活躍推進はさほど進んでいないのが現状です。日本の上場企業の取締役や管理職に占める女性の割合は国際的に見ても低い水準となっています。

また、私より少し上の世代50歳代の会社役員や管理職となった女性には、まだまだ男性優位の日本社会の中で、キャリアを一心に磨いてきたために晩婚化や未婚のままという方も少なくありません。

つまり、キャリアのためにライフを犠牲にしてきたとも言えるのです。

出産のタイムリミットは何歳?

出産のタイムリミットは何歳でしょう?

生物学的には20歳代が最も妊娠しやすく30歳を期に卵子の数は年々減少し、妊娠しにくくなると言われています。また、35歳を過ぎると、子どもに染色体異常が出る確率が高くなるのです。

一方で、日本における第1子出生時の母の平均年齢は年々上昇傾向にあり、最近では31歳近くまでになっています。

一般的に、就職して最初の10年間はキャリアを積むのにとても重要だとも言われています。その重要な最中に、結婚・出産でキャリアを中断することは、キャリアアップを望む彼女たちにとって、非常に難しい選択となるのです。

キャリアを取るか、ライフを取るか…。

出産・育児の学びはあなたの財産になる

私の場合は、29歳で結婚、31歳で最初の出産を経験しました。就職してから出産までは8年ほど。それから、2人目、3人目を出産・育児休業を経験しながらもキャリアを積み、管理職となりました。

確かに、キャリアの面だけを考えると、出産で休業することは一時中断になるかもしれません。

しかしライフの面で考えると、出産や育児で得られる喜びや試練、母親としての責任など、キャリアでは到底得られなかった、男性には絶対に無理な経験ができ、大人として1人の人間として成長できるのです。

これは必ずや今後のキャリアに活かすことができる、あなたの財産になる」と、私は断言します。

キャリアを一時中断したとしてもまた再開することができます。女性の場合は、今や人生90年。また近年は、1つの会社にずっと勤め続けるより転職してどんどんキャリアアップしていく、いわば欧米化の状況に近づきつつもあります。出産後、いくらでもやり直しができるのです。

また、育児で培った子どもへのしつけ方、育て方は、キャリアにおいて人材育成に非常に役に立ちます。あなたがリーダーになった時に育児の経験が活きてくるのです。

さらには、育児休業中に資格取得やキャリアに関する勉強をすることで、有意義な休業生活を過ごすこともできます。休業が終わる頃には、ひと回りもふた回りもたくましくなって職場に復帰できるのです。

また、これも実体験からですが、3人目を出産した時の私は37歳でした。1人目の31歳の頃と比べて、自分の体力の衰えや疲れやすさを痛感しました。

子どもを持ちたいと考えるのであれば、そんな面からも年齢的に少しでも早い方がよいいうのが私の持論です。

まとめ

もし子どもを将来持ちたいと思っているのであれば、キャリアアップを考える前に、まずはあなたのライフプランを描くことからはじめましょう

キャリアについては、いくらでもやり直しがききます。今は卵子凍結という技術もありますが、まだまだ現実的には難しいです。いざ年齢を重ねてから子どもが欲しいと望んでも、なかなかやり直しがきかないのが現状です。

もし年齢を重ねてから妊娠を望んだ場合、今は医学の進歩で不妊治療を受ければ、妊娠する可能性はありますが、前述したように、卵子を取った年齢が遅ければ、染色体異常を引き起こす可能性があります。

さらに、不妊治療費はかなり高く、治療が長引くほど、体力だけでなく精神的また経済的にも負担がかかるのです。

またこちらも前述しましたが、出産や育児には非常に体力が必要です。年齢を重ねてからの出産や育児は非常に疲れるということです。ましては、キャリアを継続するには、精神面でも大きなストレスとなることでしょう。

まずは、あなたのライフプランをしっかり描いてみましょう。キャリアは、そのライフプランの中で考えていきましょう。

それが「ワーク(キャリア)もライフも両方ともあきらめない!」ということに繋がるのです。

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