半分近い割合が生涯子どもなし!? 日本の将来を考える

最新の将来人口推計報告書によると、2005年生まれの女性(2023年時に18歳)の場合、
生涯にわたって子どもを持たない割合が、最も厳しい仮定(低位仮定)では42%、半数に近い数字になるといいます。
正確には、50歳時点で子どもを持たない女性を「生涯無子」とみなす、その比率のことです。
この数字は18歳の女性の場合で、男性はもっとひどく、5割程度だそうです。
まさに私の長男の世代。そして、長男も結婚なんてしないと言っている(汗)。
先進国の中では日本のこの数字は突出して高く、欧米の2倍の水準だといいます。
本当に恐ろしい数字です。

「子どもを持つこと」より「自己実現」を重視するなど、
価値観が変わってきたことが大きな背景のようです。
その他にも、私たちの時代とは異なる部分がありそうです。

例えば、
子ども一人にかかる育児や教育へのお金がかなりかかるようになったこと。
その一方で、働く女性も増えたとはいえ、非正規雇用も増えているため、世帯収入は下がっていることが挙げられます。
日本女性のM字カーブは、近年解消されてきたとはいわれていますが、それは正規雇用に限ってのこと。
非正規雇用を含むM字カーブは、依然としてM字カーブのままです。
コロナ禍で一気に失業に追い込まれた人たちは、非正規雇用者に多い女性が被害を受けたという話もあります。
非正規であれば、収入はもちろんですし、産休・育休などのサポートも受けられないことが多く、
子どもを持ちたくても持てない、という人も少なくないのかもしれません。

もし、この最悪のシナリオ通りに進んだとしたら、日本の未来はどうなるでしょうか?
日本という国はなくなっていくでしょう。
私の大好きな日本の文化。
味だけでなく見た目も美しい和食や和菓子。
日本の伝統的な「道」。茶道や柔道、剣道。和の心。
私たちは当たり前過ぎて気づいていないかもしれませんが、
日本って本当に素敵な国で、世界に類のない素晴らしい文化があるんです。
日本人は勤勉で礼儀正しくて謙虚。そしてとても優しい人種なんです。
(あくまでも国際的に比較した国民性のイメージです)
それが絶えていくのかと思うと、本当に悲しい。

どうかこの流れを少しでも変えられないでしょうか?
子どもを持つことって、そんなに自己実現の邪魔になるでしょうか?
お金には変えられない、かけがえのない存在です。
子どもを育てることは簡単ではありません。
我慢することも増えますし、自分の自由な時間も減る。
もちろんお金もかかります。
でも、子どもの笑顔に元気をもらったり、癒されたりすることも多い。
そしてこれは育児を経験した人みんな感じていると思うのですが、
『子育ては個育て』
まさに自分自身の成長にもつながります。
子どもを育てることで、親自身も成長しているのです。

子育てをしても自己実現はできる!
最短距離じゃなくてもいいじゃないですか。
ちょっと回り道や寄り道をしながら、ゴールへと近づいていけると思います。
その回り道や寄り道の方が楽しいかもしれません。
人は一人では生きていけない生き物です。
家族で支え合い、助け合い、笑い合って過ごすのも悪くない。
昔のように家族だけで支えられる時代でもありません。
社会福祉やその他のサービス、周囲の人々など
使えるものは全て使って、助け合ってこそですね。
そんな社会にしていかなくてはなりません。

そして忘れてはならないことは、女性が子どもを産める年齢は限られています。
安易に子どもはいらないと決めずに、ちょっと先の自分になって
パートナーと一緒に未来を考えてみてほしい。

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