「完璧主義をやめたいのにやめられない」本当の気持ちは?完璧主義をやめる方法。

完璧主義の人に多いのが、完璧主義を求めすぎて逆に疲れてしまうことです。

やめたいのにやめられない。

完璧を求めすぎて疲れてしまうのに。

なぜやめたいのにやめられないのか?

今日は私なりにそこの部分を少し掘り下げて、解決方法を考えてみたいと思います。

完璧主義の人が疲れてしまうわけ

完璧主義の人が疲れてしまうのは、いうまでもありません。

完璧を求めすぎて無理をし続けるからです。

ではなぜ完璧を求めてしまうのでしょうか?

完璧主義の人には、2つのタイプがあります。

1.高い基準をクリアすることを目的とする完璧主義
2.他人の目を気にして失敗を怖がる完璧主義

まずは2つのタイプを知りましょう。

高い基準をクリアすることを目的とする完璧主義

このタイプの人は、自分に高い基準を設定し、秩序や整頓を好み、計画的に行動します。

そして、完璧を達成するために頑張る自分自身が好きな人です。

そしてより高い目標に向けて自分自身を高めるのが好きな人でもあります。

ですので、私の方で勝手に「自分好き完璧主義者」と名前をつけて、以降は表示したいと思います。

高い基準が自分の限界を超えないものであれば、この「自分好き完璧主義者」は完璧主義を利用して自己を高めることもできます。

一方で、高い基準に対しそれを達成できなかった場合、自分自身に失望し、強い疲労感を抱いてしまうのです。

他人の目を気にして失敗を怖がる完璧主義

このタイプの人は、失敗することや失敗してカッコ悪い姿を他人に見られることを非常に怖がります。

反対に、完璧にできた自分を他人に評価してもらいたい、認めてもらいたいという承認欲求が強い人です。

以降はこのタイプの人を「承認されたい完璧主義者」と表示していきます。

この「承認されたい完璧主義者」は失敗を極度に恐れるがために、完璧な準備を徹底して行い、最後はそんな自分自身に疲れてしまうのです。

完璧主義をやめるには

完璧主義をやめるには、どうしたらいいのでしょうか?

こちらもタイプごとに見ていきましょう。

「自分好き完璧主義者」の場合

「自分好き完璧主義者」は、自分自身に完璧を求めます。

完璧であれば、何かを得ることができると思っています。

もしくは自分自身のためになると思っています。

もちろん完璧にできて得られるものもあるでしょう。

ただ完璧を求めることで何かを失ったり、周りに影響が出たりしていないでしょうか?

ですので、まずはそんなあなたにこう聞いてみたいです。

「完璧主義をやめたら、あなたにどんなことが起きるの?」
「90点ではだめなんでしょうか?」
「完璧過ぎて期限を過ぎてしまったり、他の人に迷惑をかけるはめになっていませんか?」
「とても小さなことまで完璧であることを求めていませんか?」
「完璧主義を他人にも求めていませんか?」

あなたはどう考えますか?

また、完璧ではないけれど、ほどほどのところでやめた状況を想像してみましょう。

例えば、

あなたが「ここ」と決めた基準があったとして、それより少しだけ低い基準で終了させる。

あるいは、

最初に望んだ高すぎる基準ではなく、それより少し低いけれども、今できるチャレンジングな基準を目標に設定する。

 そうすることで、あなただけでなく、仕事全体や周りの人もハッピーな状態になるのではないでしょうか?

仕事や生活は1人ではできません。

あなたはいろんな人に支えられ、家族や友人に囲まれて生きています。

そう考えると「完璧主義を追求し、自分だけの成長を求める」のか

それとも「周りの人と一緒に成長していくのか」がおのずと見えてくるのではないでしょうか?

もちろん誰にも迷惑をかけずに、完璧を求めて自分自身を高めていくことができるのであれば、

あなたが自分自身の成長に必要なことだと思えば、それはどんどんやっていいと思います。

でもあなたの場合、設定した基準をクリアできない時は、

自分自身に感じる疲労やストレスが人一倍高くなるということを理解した上で、

やはり達成可能な基準を設定することをお勧めします。

「承認されたい完璧主義者」の場合

「承認されたい完璧主義者」は、他人に認めてもらいたくて頑張るのですが、『頑張り過ぎて疲れてしまう、そんな自分をやめたい。』

『でも、人に格好悪いところは見せたくない。』と思っています。

両方の思いを叶えることは不可能です。

あなたが考えるような完璧な人間はいないのです。

誰でも失敗はするのです。

『どんな人も失敗するんだから、自分だって少しくらい失敗しても大丈夫!』

と思うようにしましょう。

そして、思い切ってあなたの失敗を信頼できる誰かに話してみるとよいのです。

ダメな自分をさらけ出してみるのです。

そうすれば、今まであなたにとってとても大きなショックやストレスに感じていたことが

全然大したことではないと思えるようになるのです。

また、完璧を求めなければ、失敗することも少なくなります。

『これ以上頑張り過ぎたら、もう限界を超える』と思ったら、そこでやめましょう。

満点を目指す必要はないのです。

余裕を残した分、他のことに目を向けまられます。

今まで見落としていたことに気づくかもしれません。

もしかするとあなたの設定した目標は、他の人より遥かに高い目標かもしれません。

普通の人には、達成することが不可能な目標かもしれません。

目標を設定する時に、他の人に相談してみるのもよいかもしれません。

今の自分で達成できるもっともチャレンジングな目標を設定し、挑戦する。

達成できてもできなくても、頑張った自分を褒めてあげるのです。

他人からの評価ではなく、自分を卑下するのでもなく、自分で自分を認めてあげましょう!!

『他人にどう思われたいか』ではなく『自分がどうしたいか』を考え、無理し過ぎない行動をしていくようにしましょう。

「他人軸」ではなく、「自分軸」で考え行動できるようになったら、随分と気持ちが楽になるはずです。

それを続けることで、あなたの自己肯定感や自己効力感が少しずつ上がり、少しの失敗でくよくよ思い悩むことはなくなるでしょう。

完璧主義を追求したくなったら

今までやってきた完璧主義をすぐにやめてしまうことは難しいと思います。

もし、完璧主義者の気持ちがあなたの中でもくもくと湧いてきたら、冷静になりこう考えましょう。

完璧を求めることで、何か失うことはない?
完璧を求めることで、見落としていることはない?
完璧を求めることで、誰かに迷惑をかけてない?
完璧を求めることで、他のことは大丈夫?
完璧を求めることが、本当に必要?

自問自答してみてください。

きっと答えが見つかると思います。

おわりに

実は私も「承認されたい完璧主義者」でした。

もっとも「完璧を求める」けれど、いつもどこか間違えて完璧にはできない自分がいました。

失敗してばかりでそんな自分が恥ずかしいと思っていました。

でも私の場合、完璧でないことが多過ぎて、「私には完璧は無理!」と思いました。

もちろん、恥ずかしい自分の姿もたくさん他人に見られてやはり恥ずかしいと思いました。

でもそれがよかったのだと思います。

自分には支えてくれる仲間がたくさんいて、私が失敗してもフォローしてくれるし、誰も笑ったりしない。

私は1人じゃない。

失敗してもいいじゃない。失敗が自分を成長させるんです。

失敗してそこから立ち上がり、どんどん成長していきましょう!

それから私の口癖は「まぁ、いっか。」になりました。


「完璧」ではなく「いい加減」が大事だと思います。

ほどほどの「いい加減」を求めていきましょう!

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