自分の人生を生きる意味とは。

今年の1月は、私にとっては身の置き所のない複雑な心境の日々でした。
なぜなら、子どもが初の大学受験を控えているからです。
自分の経験はあっても、母親としての経験は今回が初めてです。

親としてできることは限られています。
学校だけでなく、塾や家庭教師、通信教育などの面での金銭面。
学校や塾などの送迎。
栄養バランスを考えた食事に気を使ったり、規則正しい生活のための声かけなど。
でも、どんなにサポートしたとしても、勉強に向き合うかどうかは本人次第なのです。

どうしたら、子どもがちゃんと勉強に向き合うのか?
それはやっぱり「何のために勉強するのか?」にかかります。
将来自分は何をしたいのか?どんな職業につきたいのか?
その仕事につくことで何を実現したいのか?
これにかかります!
小さな頃から「なりたいもの」「やりたいこと」が明確な人は、そりゃあ勉強にも率先して向き合うでしょう。
どこの学部や学科に進みたいかも自分で調べて決められるでしょう。
でも、それがなかなか見つけられないものですよね?

私も息子に対して、ちょっと失敗したなと思うところがその部分です。
「これがやりたい!」って明確に言えるものが見つかっていないのです。
今は彼の中で、自分の好きなことの周辺にあるお仕事を漠然と思い、
そこに向かって進むべく、頑張っています。

でも側から見ていると、息子にはまだまだ真剣さが足りていない気がします。
…本当にこの道でいいんだろうか?
…そんな気持ちで目指すところに行けるのだろうか?
そんな不安が心をよぎります。

親としてできることは何もないのです。
やる気スイッチは本人しか押せません。
今はただ、本人の意思で決めて進む背中を
ちょっとだけ押してあげる。そんなところでしょうか?

親は子どもの人生を生きられません。
親がよかれと思ってしたことも、
本人にとって本当によいことではないかもしれません。
大切なのは、本人が体験しながら
よいか悪いか、好きか嫌いかを知ることです。
頭でわかったと思っても、知っているのと実際に体験してわかることは全然違います。
子どもにいろんな体験をさせてあげてください。
職業体験をしたり、職業人の実際の話を聞かせてください。
いろんな失敗も経験させてください。

親ができるのはそこまで。
自分で決めたらその道を進むまでです。
もし進んでみて違ったと思ったら、道を変えたらいいんです。
人生は何度でもやり直しができる。

そこだけは自信を持って言えます。
だって私もそうやって来ましたから!
自分の人生を生きましょう!
親も子も。


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