わが子ときちんと話ができていますか?

PTAの役員をしていることもあり、学校の実情を聞く機会も多いです。
最近、不登校の子どもがものすごく増えているとよく耳にします。
学校に通えない子どものために、
私の住む田舎ですらフリースクールや塾のような施設が定員オーバーになっていて
年々不登校の子どもの数は増えているようです。
原因は何だと思いますか?

原因は、いじめなどに遭って学校に行けなくなるなど、学校側に問題がある場合。
もう一つは家庭の問題や本人の性格や特性の問題と2つに分かれるようです。
とはいえ、ベースにあるものはもしかしたら同じなのでは?と考えてしまいます。

大人にしろ、子どもにしろ、
ちょっと人に文句を言われたり、注意されたりしたことを
物凄い誹謗中傷を受けたくらいに受け取ってしまって、他責にする人が増えていませんか?
「自分は悪くない!自分に全く非はない!」と自分の殻に閉じこもってしまっていませんか?

そこには親の関わり方が大きく関係していると思います。
小さな頃から危険なことや冒険を避け、大事に大事に育てられ、失敗を知らずに大人になってしまう。
今はそんな大人が多く存在していると思います。
失敗を知らずに育った人は、ちょっとした失敗でも大きく落ち込み、
そこからなかなか立ち直ることができません。
「自分は悪くない。悪いのは周りの〇〇さんだ!」などと
他責にすることでしか、立ち直る術を知らないのです。
あるいは、本人ではなく親がそうしてしまうこともあるでしょう。

例えばいじめる側としても、
ほとんど叱られたことがない子どもでは、
よいことと悪いことの区別がつかず、
先生から叱られても自分を顧みることができず、他責になってしまいます。

人は、失敗から成長します。
失敗を乗り越えてこそ、成長できるのです。
本で読んで覚えたこと、人から聞いたこと、学校で学んだこと。
それは頭では理解しているかもしれませんが、
実際に自分で使ってみて、やってみて、そして失敗してみなければ
身につかないし、理解できないのです。
小さな頃から何度も失敗を繰り返し、乗り越えたからこそ
大人になってからも様々なことにチャレンジすることができます。

今の時代、リアルに学校に通わないといけない訳ではありません。
その人に合ったフリースクールや塾などでも学ぶことができるでしょう。
そこで色んな人と交流し、コミュニケーションを取ることで小さな失敗を繰り返すでしょう。
そのことが子どもの成長には必須なのです。
自分と違う人の存在を認識し、他人を知り、そして自分を客観視することもできるでしょう。
人として最低限のコミュニケーション能力を身につけ、そして自分自身を顧みることができれば、
それからいくらだって挑戦していけます。

わが子が、大人になってずっと家でゲームをし続けてもいいのですか?
親は、そうやって社会になじめない子どもの一生を面倒見れるのですか?
自分の力で生活していける術をきちんと持たせてあげることが
親として子どもにしてあげることではないでしょうか?
子どもの将来のために、やはり旅をさせる必要があるのです。
まずは、子どもとの会話から始めましょう。
家庭だけで難しい場合は、様々な支援がありますので、調べてみてご家庭に合うサービスを利用しましょう。

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